県外の大学で地域社会学を学び、卒論では地元野菜を直売所に売り込むというテーマに取り組みました。そうした中で地域とつながることの大切さを実感し、地元静岡で何か役立つことができないかとＵターン就職を検討。当時「地域一番」を掲げていたしずてつストアが目に留まりました。

決め手は品質で勝負していたこと。安さを売りにする同業他社に合わせず、商品や品揃えにこだわりやクオリティーの高さを感じ、入社を決めました。

現在は、お客さまの年齢層や購入内容などから分析データを作成し、各店へ発信するマーケティング業務、販促冊子の企画、イベントの企画・運営など幅広く担当しています。冊子の企画では、毎月２、３パターンのオリジナルレシピを食品メーカーさんや問屋さんと詰めていきますが、おいしさや簡便さだけでなく、「レンジでチンすると甘みが増す」といった時短アドバイスもさりげなく盛り込みます。私は主婦でもあるのだから、お客様がどのような情報を必要としているのか、この目線を生かさないと！

入社１年目は店舗の青果部、２年目は販売促進課でチラシ制作に携わりました。「どうしたら分かりやすく伝えられるか」。見る人の立場になって考えながら作り上げるのが楽しかったですね。その後、営業企画部で食育の事業を任せていただいて、店舗で食育教室を開催するなど様々なセクションを経験しました。その間に３度出産し、育休も取得。復帰前面談では、元の部署を用意してくれていて安心して復帰できました。子どもが小学校3年生になる前まで時短勤務できるという制度も心強かったです。

当社は子育てしながら働くことに理解があります。私は現在時短勤務ですが、係長のポストをいただいています。育児経験のない上司も、「そろそろ時間だよ」、「お子さん大丈夫？」と気遣ってくれます。そんな温かな企業風土が先輩から後輩へと受け継がれているため、「私も時短が終わったら、もっともっと頑張ってお返しします」という思いで働いています。
仕事と家庭の両立で忙しい毎日ですが、仕事をしている自分と育児をしている自分、2人の自分になれるのが面白いなと思い楽しんでいます。

この仕事は、たくさんの取引先さまと協業してひとつの仕事を成し遂げ、達成感を分かち合える魅力があります。今まで経験した様々な業務も生かされています。今は、入社以来初めて数値に関わる仕事を任されていて、戸惑うこともありますが会社が与えてくれたチャンスだと受け止めています。

若い頃、仕事がいっぱいいっぱいにも関わらず、「自分がやらなければ」とムキになっていた時期がありました。周囲に協力しようとしてくれた人がいることに気づく余裕すらなかったんです。今は、「自分が」ではなくて視野を広げて見る。後輩が伸び伸び働けるように道を譲り、みんなが気持ちよく取り組めるよう縁の下で支えるなど、バランスを取ることを心がけています。

今の目標は食育事業の復活。新型コロナの影響で、活動が止まったままなのです。食育は元々しずてつストアが力を入れてきた取り組みで、社内には管理栄養士もいます。他部署が連携し合い、食を通じて地域に役立つことができたら嬉しいです。