食欲の秋!なぜ止まらない?
2026.08.01
秋は「食欲の秋」と言われるほど、食べ物がおいしく感じる季節です。新米やさつまいも、栗など、秋ならではの味覚も増え、つい食べ過ぎてしまうこともあるのではないでしょうか。
実は、秋に食欲が増えやすいのは、単に食べ物がおいしいからだけではありません。 気温の変化や夏の食生活、ホルモンバランスなど、体の仕組みも関係していると考えられています。
そこで今回は、秋につい食べ過ぎてしまう理由と、上手な付き合い方について解説します。
①気温が下がると、エネルギーを使いやすくなる
秋になると気温が下がり、体は体温を一定に保とうとします。 そのため、夏に比べて体温を維持するためのエネルギー消費が増えやすいといわれています。
人の体は寒さを感じると、体温を保つために熱を作り出そうとする仕組みがあります。その際にエネルギーが使われるため、自然と「何か食べたい」という感覚につながることがあります。
つまり、秋に食欲が増えやすいのは、単に食べ物がおいしいからだけでなく、体がエネルギーを必要としているサインとも考えられます。
②夏の栄養不足の“ツケ”が出やすい
夏は暑さの影響で食欲が落ちやすく、そうめんや冷たい麺類など、さっぱりした食事が増えたり、ジュースなど糖分のある水分を多くとりがちです。
こうした食生活が続くと、たんぱく質やビタミン、ミネラルなどが不足してしまうことも。
秋になり涼しくなると体調が回復し、食欲も戻ってきますが、そのとき体は、不足していた栄養を補おうとして「しっかり食べたい」という欲求が強くなることがあります。
そのため、秋に食欲が増えたと感じる場合、夏の栄養バランスの影響が残っている可能性も考えられます。
③血糖値が乱れやすい季節
夏はそうめんや冷たい麺類、アイスや甘い飲み物など、糖質中心の食事が増えやすい傾向があります。こうした食事が続くと、血糖値が急激に上がったり下がったりしやすくなることがあります。
この急激に血糖値が下がったタイミングで、体はエネルギー不足を感じ、「何か食べたい」という強い空腹感が起こることがあります。これが、間食や食べ過ぎにつながる可能性も。
秋に入って食欲が強くなったと感じる背景には、こうした血糖値の変動も注目してみるといいかもしれませんね。
④日照時間の減少と「幸せホルモン」の関係
秋になると、夏に比べて日照時間が少しずつ短くなります。日光を浴びる時間が減ると、気分の安定に関わる神経伝達物質「セロトニン」の分泌にも影響するといわれています。
セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、心の安定や食欲のコントロールにも関わっているホルモンです。この分泌が低下すると、食欲が強くなったり、甘いものを食べたくなったりすることがあると考えられています。
そのため、秋に「なんだか食べたい気持ちが強い」と感じる背景には、季節による日照時間の変化が関係している可能性もあります。
食欲の秋と上手につき合うために
秋は体の変化や季節の影響によって、食欲が高まりやすい時期です。無理に我慢するのではなく、食べ方を少し意識することが大切です。
まず意識したいのが、食事のリズムを整えることです。朝食を抜いたり、食事の間隔が空きすぎたりすると血糖値が乱れやすくなり、強い空腹感につながることがあります。1日3食を基本に、できるだけ規則的に食べることを心がけましょう。
また、食事ではたんぱく質を意識して取り入れることもポイントです。肉や魚、卵、大豆製品などのたんぱく質は満足感が得られやすく、食べ過ぎの予防にもつながります。
さらに、秋はさつまいもやきのこ、根菜類など食物繊維を多く含む食材も豊富な季節です。こうした食材を取り入れることで、満足感を得ながら食事量を整えやすくなります。
食欲が高まりやすい秋だからこそ、旬の食材を楽しみながら、体に合った食べ方を意識してみましょう。