清水から山梨県身延に抜ける国道52号線のところに、銀杏の産地があることをご存知だろうか。銀杏の木は、昔は学校に必ずといっていいほどあった馴染みの木である。しかし、清水と言えば、みかん。質のいい銀杏がたくさんあるとは、清水の次郎長さんも知らなかっただろう。 昔から、ここで農業を営んでいた青木さん。みかんもだんだん下降し始めた頃、何か別のものを…と考えた。近所の人と数人で、いろいろと調べた結果、日本ならどこでも作れる銀杏がいいと意見がまとまった。青木さんのところは、山と畑に作った。学校などにあるイチョウの木とは違って、少し低めにした。その方が管理しやすいからだ。それに銀杏は、あまり虫がつかない。だから農薬を使う必要がないのも好都合だった。みかんを作っていたため、土壌も良かったのだろう。山の斜面だったこともあり、陽あたりも良かったため、質のいい銀杏ができるようになった。 加工の段階でも、きっちりとやることで、安定したものが選別される。だから、ここの銀杏が全国から好かれる逸品として扱われるようになったのだ。