今年の音楽業界は、桜ブームだった。森山直太朗の「さくら」、河口恭吾の「桜」、J-POPグループのSacra。

今年の春は、桜が満開だった。
しかし、桜は、もの悲しい。春の別れの季節の象徴だったり、桜の散際の美しさといったら、言葉もでない。
日本の花を代表する桜。奥ゆかしさ、可憐さ、はかなさ、どれもが桜の花に当てはまる。まるで、竹久夢二の描く日本女性のようだ。(本当は私のようだ…と言いたかったが…)。

新静岡センターの2階にある和食器のお店の前で、ふと、目が合った。奥ゆかしく、茶碗の横にそそと寄り添う「枝箸」。
しかも、桜という文字が、シールについている。…一目で惚れた。

桜の木でできたこの「枝箸」は、長いものは取り箸に、小さいものは、普段使いにもいい。箸を作る時には、徐々に削っていくが、木の目に逆らうと折れてしまうそうだ。これは、それがない。輪が残っている。だから強い。 芯の強さを持っている箸なのだ。天然の木をそのまま使っているからこそそれができる。長さや太さが微妙に違うのも味がある。滑りづらいから、麺類にもいいし、バーベキューや鍋物にも重宝する。

奥ゆかしいのに、凛とした感じがいい。

そして、どの食器にも合せられる協調性もある。それだけではない。どの食器も美しく引き立ててくれるのだ。まるで、一家の大黒柱である亭主を陰から支えるように…。

日本女性の鏡だ。…ただし、昔の。

たまには、そんな古き良き時代を思い起こしながら、竹久夢二の絵の女性になった気分で、食すのも悪くはない。今日は、はかない振りをして…。

追伸:ここの桜の枝箸は、インポートだった。中国に行けば、まだ、この箸のような奥ゆかしい女性がいるかもね…。
小 350円 中 400円 大 500円