浅間通りから、北街道に伸びる長谷通りの角っこにあるソッソ。そこには、ベトナムの雑貨が格安で置いてある。それも、いかにもベトナムの現地から直送といった感じ。日本人のお客のために、加工をさらに施すわけでもなく、さりげなさが実にいい。

そこで見つけた「水牛のスプーン&フォーク」。水牛なんて馴染みのない私にはピンとこないが、黒くテカリのきれいな部分が、角。柄の白い部分が背骨を使用しているそうだ。

ベトナムでは、高級品というこのセットも、2つで350円という値段。そして一つひとつが微妙に形が違うのは、すべてが手作りだからだ。

ベトナムでは、田舎にいけば、いまだに水牛たちが働いている。田んぼや畑の荷物の運搬を文句も言わずせっせと運んでいるのだ。実にのどかな風景が想像される。むこうの食生活は、インディカ米。パサパサした米とつゆもののおかずを混ぜて食べる。そして、最後には必ずフルーツがでる。一般家庭では使えないこのセットも、ベトナムの洒落たお店では、その時このスプーンとフォークが出てくるのだ。

日本でも、サラダやフルーツを食べる時に使いたい。平たくナイフがわりにもなるスプーンは使いかってもいい。

手先が器用で、手造りだから、温かみがある。そして、同じものはひとつとない。

それにしても水牛たちは、頼もしい。こうして、スプーンとフォークになっても、丈夫で強く、万能なのだ。そう思うとなんだか、とてもいとおしくさえなる。

彼らは、「ソッソ」の人たちの手によって、はるばる日本までやってきた。

とびきり新鮮な食材を今日も彼らとともに味わいながら、ジューシーな美味しさを口に運ぶのだ。