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WHAの山本専務も、少し緊張の面持ちで立ち会った。というのも、この日は、「食」にうるさいしずてつストア社長である大吉満氏も同席していたからだ。「意見は、はっきりどんどん言わせてもらうよ」と前置きがあっての試食だ。 大吉社長の口にまぐろが運ばれた。 「うむっ。おいしいだけではない。まぐろの味がしっかりと出ている」。 それは食通の社長をうならせる旨さだった。 最初の予想より上出来だった。直径5メートルの水槽で、330日間育てたクロマグロの味は、適度な運動量で、赤身も出ていて、天然に限りなく近いものになっていた。世界初の試みで、世界初の成功の味である。 |
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8月9日に300匹のまぐろの稚魚がやってくる。今回は、前回よりもまぐろの生存率を10%アップする秘策を考えた。考えに考えた秘策は、できてしまえば簡単なものだったというが、そこまでの過程は、長く苦労の連続だった。 いよいよ本格的な出荷に向けて始動する。 |
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