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当社鮮魚部は、以前、近畿大学の養殖まぐろを仕入れ、解体ショーで話題を呼んだことがある。それと同時期に、まぐろの漁獲量の削減で、日本中がまぐろの高騰を大きく取り上げた。 そんな時に、水野バイヤーの耳に今回のまぐろの陸上養殖の話が入ってきたのだ。 実は、山本専務と水野バイヤーは、高校時代の同級生でもあり、話は早かった。まぐろという魚は、習性で、泳いでいないと死んでいしまうそうで、養殖をするのには、困難な魚と言われている。ましてや、陸上での養殖であり、最も大きなクロマグロである。山本氏は、この困難な養殖をぜひ手掛けてみたいという夢を、東海大学水産学科秋山信彦教授に持ちかけた。秋山教授は、水産生物の増殖および養殖を専門とし、マダイやヒラメの養殖を通じて、地元清水の豊富な「地下海水」の活用法も研究していた。 「まずは、正しい飼い方を知りましょう」と東海大学の敷地内に、直径5mのまぐろの水槽を4基作り、高知県沖で捕獲した体調約20cmのクロマグロの稚魚を約120尾搬入して、試験飼育を開始し、基礎データを取り始めた。秋山教授が加わったことで、さまざまな問題がクリアされていった。 当初は、「実験半ばで、全滅するかも」と厳しい見通しを持っていたが、実験3ヶ月目には、約60尾のまぐろが、体長50〜60cmに達していた。その後も、大半が健康に生き残り、実験終了まで飼育データを提供し続けた。 |
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陸上でのメリットは、海底汚染や水質汚濁や、台風、赤潮の影響がなく育てられること。これに成功すれば、安心安全なまぐろがいつでも食べられるのだ。 出荷のメドは、2010年。成功すれば日本初・・・いや世界初である。 青春時代を共にした山本氏の壮大なロマンに、水野バイヤーも一緒に賭けることを誓い合った。 つづく |
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