しずてつストア フードスタジオ

金谷とれたて新鮮組

2月の6時半―やっと陽が昇り始めた頃。空気はまだ冷たい。
キャベツには、朝露が降りる。新鮮組が収穫をする時間だ。
キャベツに朝露が降りた頃を狙って収穫をすれば、
キャベツの劣化が遅くなるためだ。

 

島田市金谷には、のどかな茶畑が広がる。3年前までは、彼らも完全なお茶農家だった。お茶の時期でない時は、別の仕事をする。そんな彼らが農閑期を利用して何かできないかと考えいた時、しずてつストアから、「野菜を作ってみないか」と声を掛けられた。若い彼らは、迷うことなく5人でキャベツを作ることを決めた。しかしお茶とキャベツは全然違う。それぞれがいろいろなところで情報を収集し、それらを持ち寄ってやり方を考えた。
今までは、一人ひとりが独立してお茶を作っていた。やり方は自由だ。自分の思うままに作ればいい。皆が社長であり経営者だった。

しかし、キャベツ作りは違う。しずてつストアからの要求のひとつとして、皆で作り、同じレベルで数を増やしてほしいということがあったのだ。

やり方を共同体にすることは難しい。リーダーの中野くんが、意見の食い違いにならないよう方向性をまとめていく。ゼロからのスタートだから、皆で学んでいくのは楽しい。でも思ったようにできない。天候にも左右される。彼らにとっては、キャベツに病気が出たり、肥料のことにしても、すべてが新しい事であり、すべてが事件である。そんな事件続きの彼らを救ってくれたのは、お客様だった。
「甘くておいしわね」「いいキャベツね」そんな声がお店の中で並べているとお客様から掛けられる。自信がなかった彼らも、だんだんと自信がついてくる。

朝の風が顔を刺す。軍手をはめた手も冷たい。包丁で丁寧に、大きく育ったキャベツだけを選んで収穫していく。今日は、島田店に75個。多い時は、9店舗にも配送する。

彼らのキャベツは甘い。品種の選定がものをいう。畑、気候、風土にあったものを選べていいキャベツができる。「寒さ」もポイントだ。寒暖の差がある方がいい。鮮度のいい状態でだすことも条件のひとつ。それが彼らの一番の売りである。

一つひとつを丁寧にとって、コンテナに入れていく。摘み終わったキャベツを畑の横に集めた。今度はキャベツにテープを貼り始めた。これをすることで、お店での作業が減り、早く並べることができる。ぎこちなく作業をしている彼らを見て、早川バイヤーが指導をする。
「順番に並べて、作業をする台の高さを少し高くすれば、時間のロスがなくなるんだ」。
手馴れた早川バイヤーを見て、同じようにテープを貼っていく。吸収体だ。いいものはどんどん取り入れていく。彼らの服がキャベツの露で濡れて冷える。そんなことにはお構いなく作業は進む。テープを貼り終わると次は店舗に向かう。時間は、8時。




島田店に到着した。トラックから降ろしたキャベツを売場に運ぶ。一人がバーコードを出す。バーコードを貼る者、並べる者、積み上げる人。8時半には店舗に並んだ。
収穫してから、2時間。
たいしたことのないようであるが、実はすごいことである。
2時間前には、まだ、畑に植わっていたキャベツなのだ。これ以上の新鮮さがあるだろうか。

「これが、君たち新鮮組の最大の武器なんだ。君たちはすごい事をやっているんだよ。この流通業界の革命と言っても間違いじゃないことをやっているんだ」。

早川バイヤーが彼らに発破をかける。

「これから、アイテムも増やして、地場のコーナーを新鮮組でいっぱいにして、お客様に食べてもらいたい」。
「まだまだ、悩む事ばかりですが、僕らもしずてつストアもお客様も、笑顔になれるような商品作りをしたいですね」。

新鮮組のキャベツは、4月頃まで、しずてつストアで、販売しています。



※ 販売店舗…島田店・島田東店・御門台店・入江店・菊川店・掛川店・流通通り店・駿河台店・岡部店
※ 天候などにより、商品が欠品する場合もございます。ご了承くださいませ。

Shizutetsu Store2008